モノを大切に使い、壊れたり傷んだりしたら修復しながら大事に使い続けていく。


縄文時代から日本人に受け継がれた「本漆継ぎ」の技術とその思いはサスティナブルな社会を目指す現代に、学び、受け継いでいきたいですよね。

今回は客員研究員の川村のり子さんによる漆・金継ぎオンライン教室のご案内です。

今は国内外でも注目されている「金継ぎ」。

中には漆や金に似たような材料を使って、お手軽に金継ぎの体験ができる教室もありますが、のり子さんの教室では、本物の漆、土、金を使っています。
本漆を使う修復は手間も時間も費用もかかるのですが、なぜ本漆継ぎにこだわっているのかを伺ったところ、本漆継ぎの材料は食器に使用しても安全で、漆には長く使用するための保護剤の役割があるため、上手に直せば耐久年数はなんと数百年!
また本漆は地を傷めないので、下には昔の職人技のお手本がそのまま残り、工芸品の技術を後世に伝えることができるそうです。

いろいろなメリットがあるのですが、のり子さんにとっての一番の理由は、楽しいから!(笑)。時間をかけて直した分だけ、仕上がったものが生き生きとしてくるのが面白いのだそうです。


そんな川村のり子さんが、今回、くらしのこよみ友の会のメンバーのために、本物の漆と金で「金継ぎ」を学んでいただけるように、お得な材料キットをご準備くださいました。


オンラインで学べる全5回/6回の金継ぎ講座、是非参加してみませんか?

継ぐものによって、2つのコースから選んでいただけます。

開催は9月後半から10月スタートを予定しておりますが、開催の日程や詳細につきましては、ご参加の人数、ご希望のコースに合わせて、ご参加希望の皆様と調整させていただきたいと思います。

まずは、こちらの講座にご興味がありましたら、是非ご参加ボタンを押して参加表明をしてください。追ってグループへご招待させていただきます。


※ 参加表明の締め切り:9月14日(火)


■講座概要
【小さな欠けコース】全5回
厚みが薄く、欠けた部分が1cm以内の小さな欠けを直す、初心者向けのお教室です。

1回目:講義「漆継のこと」、実技「下処理、錆漆」
2回目:講義「筆の扱い方」、実技「錆漆ヤスリがけ、黒漆」
3回目:講義「漆のこと」、実技「ヤスリがけ、黒漆」
4回目:講義「いろいろな仕上げ方」、実技「ヤスリがけ、絵漆、金を蒔く、艶上げ」
5回目:講義「漆継Tips」、実技「粉固め、仕上げ」
※隔週または週1での開催を予定しています。

【簡単な割れコース】全6回
割れのパーツが3つ以内で、割れた部分の長さの合計が20cm以内のものを直します。

1回目:講義「漆継のこと」、実技「下処理、麦漆で接着」
2回目:講義「砥の粉と地の粉」、実技「接着部分の仕上げ、錆漆」
3回目:講義「筆の扱い方」、実技「錆漆ヤスリがけ、黒漆」
4回目:講義「漆のこと」、実技「ヤスリがけ、黒漆」
5回目:講義「いろいろな仕上げ方」、実技「ヤスリがけ、絵漆、金を蒔く、艶上げ」
6回目:講義「漆継Tips」、実技「粉固め、仕上げ」
※ 1回目と2回目の間は2週間以上あけます。

・お申し込みいただきましたら、まず修理する器の写真を送っていただきます。

 陶磁器はもちろん、ガラス製品も修復できますが、初めて金継ぎをされるかたは

 陶磁器がおすすめです。

 場合によっては、別の器をおすすめすることもあります。
・それぞれ作業に要する時間が異なるため、時間内で終わらない方が出てくる可能性があります。その場合は次回までの宿題になります。
・興味はあるけれど、修復する割れ物がない方がいらっしゃいましたら、修復のお皿

 を同梱することも可能ですので、ご相談ください。

・欠席の場合は録画動画でのフォローとなります。


■費用(ポイント利用不可)
●オンライン授業料
【小さな欠けコース】全5回コース
友の会の会員 : 12,000円(税込)
一般     : 15,000円(税込)
【簡単な割れコース】全6回コース
友の会の会員 : 14,400円(税込)
一般     : 18,000円(税込) 

●材料費

◎金0.2gの場合:税込み13,200円(送料別)
◎金1gの場合 :税込み22,000円(送料別)
※ セットに入る金の量によって費用が変わります。0.2グラムか1グラムのどちらか

 お選びください。

 0.2グラムでも、十分に講座は受けられますが、講座で学んだことをベースに

 大きいものの修復や、継続的に金継ぎをやっていかれたいとお考えのかたは

 1gでのご購入をおすすめします。
※ 修復するお皿などはご自身でご準備ください。
※ その他タオルやティッシュペーパーなど材料に含まれないものもあります。
※ お申し込み後にご案内しますが、初回までに段ボールでのムロの準備をお願いします。


■講師プロフィール

株式会社トノループネットワークス取締役、漆・金継ぎ工房「藤村本家」主宰
東京生まれ。武蔵野美術短期大学卒業後、デザイナーを経てアートやデザイン関連の広告や展覧会、文化事業、地域活性等の企画プロデュースを行う。2017年に滋賀県蒲生郡日野町の築240年の家に移住。企画プロデュース業の傍ら、2019年に縄文時代から続く技法による漆継ぎ工房「藤村本家」を開設し、本漆を 用いた依頼品の修復や金継ぎ教室を行なっている。




金継ぎと聞くと、つい作家さんの1点モノや貴重な骨董レベルのものしか相応しくないように思ってしまいがちですが、普段使いの量産品の食器や、子どもの頃のお気に入りだった食器でも、もちろん問題ありません。欠けたり割れたりしたということは、「使われた」証ですし、そこに修復の手が加わることで、唯一無二のものになり、新しい価値がうまれます。

「使われた」時間を思うことが修復の良さ。

ぜひ一緒にたのしみましょう。


皆さまのご参加、お待ちしております!