「ようやく君は僕のスマホに写ってくれたね、ありがとう。羽化したばかりだから、たどたどしく飛ぶけれど驚かせて済まない。君の姿を皆さんに見ていただきたいと思っただけなのさ」

 二週間ほど前に水田の中にはヤゴを見たのでそろそろかなと観察をしていました。朝露が残る稲の葉の中はきっと羽化には恰好の隠れ家なのでしょうね。上からさっと見てしまえば彼らには気付かずに通り過ぎてしまいます。

 羽は硬化しているらしく、近づくと飛びもしますが1メートルも飛べませんから、すぐに近くの葉につかまります。日中になればもう、何処へも飛んで行ってしまうのでなかなか見かけませんね。

 大体の赤とんぼは山へ飛んで行ってしまって、水田では暮らさないのです。そしてご存じの通り、秋に赤く染まった体を見せにまた水田に戻ってきます。その時は稲穂も金色に染まっていて刈り取りも始まっている頃なので、哀愁漂う田舎の風景って感じです。

 もちろん、2匹のランデブーも見られて、水たまりに卵を産み付けている姿を見ます。後2~3か月後の話ですから案外早くその時が来るなぁと、今思いました。DSC_0576.jpg 3.2 MB
 こんなのもいました。巣を張って小さな虫を待っているのでしょうけど、よもやカメラに狙われるとは思ってもいないらしく、結構動き回られてしまいましたから写真に収めるのに少し苦労しました。

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 蜘蛛はこの中で孵化するようですが、卵があるかどうかは広げてみませんでしたけど、何やらぼんやり見えますよね。
 羽虫なんかの小さな虫が飛び交うこれからの季節が彼らの活躍の時なので、きっと一斉に孵化するんでしょうね。あちらこちらの稲の葉を丸めているみたいです。DSC_0574.jpg 2.84 MB
 もうワンショット違う彼を載せましたけど、どこが違うのかわかりません。生まれたときはみんな同じなのでしょうね。それにしてもみんな小柄でかわいらしかったです。
 しかし、彼らは後ろに下がらないので勝ち虫と言われて武将の兜に飾られています。それに肉食で、オニヤンマはスズメバチも捕食するらしいので獰猛な昆虫なのです。

 だから彼らの世界は、こうやって眺めるだけでいいと思いますけど、逆に彼らから見た人間の世界はどうなのでしょうかねぇ「自然を大切にしないで迷惑極まりない!」そんな声が聞こえそうもしますよね。

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 昨日の夕方に立てたようでして「そうか、そんな季節か」と思って写しましたが、何にもぶら下がっていませんでしたね。そういえばじじも願い事を書いてよと催促されましたけど「欲深いから短冊には書ききれない」とは言えませんでしたよ。だって真に受けられてしまうでしょうからね。(半分は本音なのですけれど)

 おしまい。